生きていく上でのなんとなく悩む軽うつ状態
うつ状態というのは必ずしもうつ病であるというわけではありません。
持続的な軽うつ気分の背後にあるもの
日頃、何となくゆううつで生きている意味が見いだせないとか、自分は何をやっていきたいのか分からないとか、夢を見失っているような状態の方も多いのではないかと思います。
かつて多くの人が同じ方向を向いていた経済成長の時代から、目標を見失った低成長の時代に移り、将来に対して明るい展望を見いだしきれない時代の空気感が社会に漂っているように感じます。
そうした感覚を背景として、自分自身の方向性を見いだせないまま、軽いゆううつ気分をいつも抱えている状態をどのように扱えば良いのでしょうか。もしかすると、「その程度のことで、カウンセリングに行くなんて・・・」とお思いでしょうか?
いいえ、実はこうした悩みこそがカウンセリングという営みが扱っている領域と言えるでしょう。
人生を豊かにするために
じっくりと自分の心に向き合い、自分自身の力で何らかの自分の進むべき方向を掴み、それを現実の中でどのように生かすことが出来るかを考えることができたら、きっと人生をより豊かなものにしてくれることでしょう。
プロセスワークの創始者であるアーノルド・ミンデルは、「あなたはあなた自身が有している人生のパターンを生きることによって、世界に必要とされている」と言いました。人は存在することそのもので世界に必要とされているものなのだというメッセージは人生に対する絶対的な信頼であり希望です。
もし、気分の波があり、底の状態の時に医学診断がつく程のゆううつな状態でしたら医療と連携してカウンセリングを行っていきましょう。そして、カウンセリングをとおして軽いゆううつ気分の背景にあるものの意味を掴んでいきましょう。カウンセリングルームという安全な場で、心休まる時間と空間の中で、心の専門家と共に取り組んでいくことをお勧めします。